【音楽】緑高で芽生え、時を越えて響き合う二人の音楽 2026/2/5

年末にあったライブに行って65期のお二人+1の演奏を楽しみました。
少しお話し、インタビューのメールに答えていただきました。
―― 小泉文佳さん × 鈴木瑶子さん インタビューより ――
年末に開催されたピアノ、フルート、ファゴットによるトリオ演奏会。
ジャンルも活動拠点も異なる二人の音楽家が織りなす音色は、静かでありながら芯の強さを感じさせ、会場を深い余韻で包み込みました。実はこの二人、ともに横浜緑ケ丘高校の65期卒業生です。
高校時代、二人は同じ校舎にいながらも、決して常に行動を共にしていたわけではありません。
小泉さんは吹奏楽部に所属し、学生指揮者として部を率いながら、音大受験や外部での演奏活動にも取り組む、音楽一色の日々。一方の鈴木さんは軽音楽部に所属し、ロックを入口にしながらジャズに強く惹かれ、授業の合間にも音楽と向き合う毎日を送っていました。
互いの存在を「知ってはいた」ものの、当時は深い交流はなく、それぞれが自分の音楽の道を模索していた高校時代。
しかし卒業後、大学時代に再会したことをきっかけに距離が縮まり、音楽観や価値観に多くの共通点があることに気づいていきます。
決定的だったのは、コロナ禍を経ての対話でした。
フランスとアメリカ、それぞれ異なる場所で活動しながら近況を語り合う中で、ジャンルは違っても「音楽にどう向き合うか」「何を大切にしているか」は驚くほど近いと感じたといいます。
小泉さんがフランスで企画した“横浜”をテーマにした作品に、鈴木さんが作曲で関わり、やがてその作品を「横浜で演奏したい」という思いが形となり、共演へとつながっていきました。
クラシックとジャズ。異なる世界に身を置きながらも、互いを尊重し、信頼し合い、対等な音楽仲間として関係を築いてきた二人。その背景には、緑高で過ごした「自由で、個を尊重する空気」が確かに息づいています。
進路や価値観を否定されることなく見守られた経験、音楽室や古い校舎で積み重ねた時間、仲間と本気で何かに向き合った記憶。それらが、現在の二人の音楽の土台になっているように感じられます。
最後に、二人は後輩たちへ共通したメッセージを寄せてくれました。
「本気で何かを掴みたいなら、それに見合う行動が必要」「自分が心惹かれるものを、どうか大切にしてほしい」。
迷いながらでも前に進むこと、視野を広く持つこと、そして自分自身を大切にすること。その言葉には、緑高で育ち、世界へと羽ばたいた二人だからこその重みがあります。
高校時代には想像もしなかった形で、再び交わり、音楽を通して響き合う現在。
二人の歩みは、緑高で過ごす「今」を生きる後輩たちにとって、大きな励ましとなるはずです。

これからもご活躍のお二人にエールを送ります。 高21期 小松崎

